商談準備
MEDDICの確認質問をAIで洗い出す
過去商談の文字起こしをMEDDICの6要素に照らし、どこが確認できていて、どこが抜けているかを整理します。そのうえで、次回の商談でそのまま口に出せる確認質問まで洗い出すコピペプロンプトです。決裁者や予算、評価基準の聞き逃しに、稟議の直前ではなく次の一手で気づけます。

必要データと準備
用意するのは、対象にしたい商談1件の文字起こしです。オンライン商談の録画からの自動文字起こしでも、対面商談の録音を書き起こしたものでも構いません。話者ラベル(誰の発言か)が付いていると、決裁者や推進者の見極めの精度が上がります。
要点メモしか残っていない場合でも動きますが、その場合はAIに引用させる「根拠発言」の正確さが落ちる点に注意してください。引用が実際の発言と食い違っていないかは、必ず自分で確かめます。
プロンプト本文
あなたは営業案件の抜け漏れをチェックするアナリストです。
以下の過去商談の記録を読み、MEDDICの6要素の充足状況を評価し、次回までに確認すべき質問を洗い出してください。
## 商談の文字起こし
{商談の録画・録音の文字起こしをここに貼り付け}
## 出力フォーマット
1. MEDDIC充足度チェック(各要素を ○充足 / △一部 / ×未確認 で評価し、根拠となる発言を短く1つ引用)
- Metrics(定量的な効果・現状の数値)
- Economic Buyer(決裁者)
- Decision Criteria(評価基準)
- Decision Process(意思決定プロセス)
- Identify Pain(課題)
- Champion(社内推進者)
2. 特に危ういポイント(受注確度に効く未確認要素トップ3)
3. 次回商談で聞くべき確認質問(未確認・一部の要素ごとに1つ、そのまま口に出せる質問文で)
## 注意事項
- 評価は文字起こしにある発言のみを根拠にする。書かれていないことを「確認済み」と判断しない
- 事実(発言で確認できること)と推測(そこからの解釈)を区別し、推測には文末に「(推測)」と付ける
- 曖昧な同意(「検討します」「良ければ」等)を積極的なシグナルと解釈しない。判断に迷う箇所は「要確認」とする
- 引用は文字起こしの原文を短く抜き出すこのプロンプトを動かしてみる
プリセットされた依頼のまま「送信」を押すと、AIの応答がその場でストリーミング表示されます(架空データに対する収録済みの応答。生成AIは呼び出しません)。
AIに渡した入力データ(架空サンプル)
1. MEDDIC充足度チェック
要素 | 評価 | 根拠 |
|---|---|---|
Metrics(定量効果・現状値) | △一部 | 「私ともう1人で3日はかかっています」。現状工数はあるが、導入後の目標値は未確認。 |
Economic Buyer(決裁者) | △一部 | 「私が起案して、最終的には取締役会ですね」。機関までは分かるが、金額により誰の合意が効くかは未確認。 |
Decision Criteria(評価基準) | △一部 | 「現場の田中が『これなら回る』と言ってくれないと」。判断軸の一つと読めるが、全体像と優先順位は未確認(推測)。 |
Decision Process(意思決定プロセス) | △一部 | 「四半期ごとに投資枠を見る」。起案→取締役会の流れは見えるが、次の検討時期や必要資料は未確認。 |
Identify Pain(課題) | ○充足 | 「月末に締めるのが本当に大変で。田中がほぼ手作業で」。属人化と月末残業が具体的に語られている。 |
Champion(社内推進者) | ×未確認 | 田中の評価が決裁を左右すると佐藤は述べるが、田中自身が後押しする意向かは未確認。 |
2. 特に危ういポイント(トップ3)
- Champion未確立:決裁を左右する田中の課題認識と評価軸を、本人から直接聞けていない。
- Metrics(目標値)未確認:現状工数はあるが「どうなれば導入して良かったと言えるか」の合意値がなく、費用対効果を示す土台が弱い。
- Decision Criteria・予算未確認:評価基準と予算枠が未確定。比較検討先も要確認。
3. 次回商談で聞くべき確認質問
- Metrics:「もし導入するとして、月末の締め工数がどのくらいになれば『入れて良かった』と言えそうでしょうか。田中さんの残業も含めて、目標にしたい水準があれば教えてください」
- Economic Buyer:「取締役会で投資枠を見るとのことでしたが、金額によって決裁の重さは変わりますか。今回くらいの規模だと、どなたの合意が特に効いてきそうでしょうか」
- Decision Criteria:「田中さんが『これなら回る』と判断されるとき、具体的にどの辺りをご覧になりますか。連携のしやすさ、操作感、サポート体制など、優先順位をうかがえればデモで重点的にお見せします」
- Champion:「田中さんが今いちばん手を取られている作業は、打刻の修正と有休の問い合わせ対応というご認識で合っていますか。ご自身が『これがなくなると助かる』と感じる部分を直接うかがえればと思います」
カスタマイズのヒント
- 商談メソッドを変える:MEDDICの部分をBANT(予算・決裁・ニーズ・時期)やSPINに差し替えれば、自社が普段使っている型でチェックできます。要素名を書き換えるだけで動きます。
- 複数回の商談をまたぐ:1件ではなく直近2〜3件の文字起こしをまとめて貼れば、「前回聞いたはずが今回抜けている」といった経過も見えます。ただし入力が長くなるほど引用の精度確認は丁寧に。
- フェーズで重みを変える:初回ヒアリングならPainとMetricsを厚く、提案直前ならEconomic BuyerとDecision Processを厚く見たい、といった重点を「特に注視する要素」として注意事項に一行足すと、優先度の出方が変わります。
よくある質問
MEDDICではなくBANTで使えますか。
使えます。プロンプトの「MEDDICの6要素」の部分を、自社で使っている型の要素名(BANTなら予算・決裁権・ニーズ・導入時期)に書き換えるだけで、同じように充足チェックと確認質問の洗い出しができます。
文字起こしがなく、手書きメモしかない場合でも動きますか。
動きます。ただし、AIに引用させる「根拠となる発言」の正確さはメモの粒度に左右されます。メモを入力にしたときは、出力の引用が実際のやり取りと食い違っていないかを、いつも以上に丁寧に確認してください。
出力された確認質問は、そのまま顧客にメールで送っていいですか。
想定しているのは、次回の商談で口頭で確認する使い方です。相手との関係性や温度感に合わせて言い回しを整えてから使ってください。質問を一度に全部ぶつけると尋問のようになりやすいので、優先度の高いものから会話に織り込むのがおすすめです。
