案件・ヨミ管理
単一案件をMEDDICで整理し受注確度を採点するAIプロンプト
1つの案件について、商談の文字起こしとSFA/CRMのレコードを突き合わせ、MEDDICで状況を整理して受注確度を暫定採点するためのプロンプトです。マネージャーが案件レビューで「この案件は今どこが弱いか」を短時間で掴めます。

必要データと準備
必要なのは次の2つです。
- 対象案件の商談文字起こし(1件): オンライン商談の録音・自動文字起こしのテキスト。話者ラベル(営業/相手)が付いていると精度が上がります。直近の商談1本で十分機能します。
- SFA/CRMの案件レコード: 案件名・現フェーズ・想定受注額・営業入力の確度・主要接点・意思決定メモ・競合・次回予定・最終接触からの経過など。画面のコピーや項目の書き出しで構いません。文字起こしに出ない「本人入力の確度」「金額」「フェーズ」を補うために使います。
文字起こしの取り方は、商談文字起こしの共通ガイドも参照してください。
プロンプト本文
あなたは営業案件を客観的にレビューするセールスマネージャー(案件アナリスト)です。
1つの案件について、商談の文字起こしとSFA/CRMのレコードを突き合わせ、MEDDICの6要素で状況を整理し、現時点の受注確度を採点してください。
## 商談の文字起こし(1件)
{対象案件の商談の録画・録音の文字起こしをここに貼り付け}
## SFA/CRMの案件レコード
{案件名・現フェーズ・想定受注額・営業入力の確度・主要接点・意思決定メモ・競合・次回予定・最終接触からの経過などをここに貼り付け}
## 出力フォーマット
1. MEDDIC整理(各要素を ○充足 / △一部 / ×未確認 で評価。根拠が「文字起こし」か「CRM」かを明記し、該当する発言・記載を短く1つ引用。どちらにも書かれていない要素は×未確認とする)
- Metrics(定量的な効果・現状の数値)
- Economic Buyer(予算権限を持つ決裁者)
- Decision Criteria(評価・選定の基準)
- Decision Process(意思決定の流れと時期)
- Identify Pain(解決したい課題とその深さ)
- Champion(社内で推進してくれる人)
2. 受注確度の暫定評価
- 5段階(A:高い / B:やや高い / C:五分 / D:やや低い / E:低い)で判定し、その理由を3行以内で
- 参考の目安レンジ(例: 40〜60%)を添える。ただしこれはAIの暫定見立てであり、実際の受注確度を保証しないと明記する
- 営業本人がCRMに入力した確度と食い違う場合は、その差と理由を書く
3. 受注を左右するリスク(確度を下げている未充足要素トップ3。それぞれ「なぜ効くか」を一言)
4. 確度を上げるための次アクション(リスクごとに1つ、誰が・何を確認/提示するかの具体行動で)
## 注意事項
- 事実(文字起こし・CRMに実際にある記載)と、そこからの推測を必ず分ける。推測には「推測」と明記する
- 文字起こしにもCRMにも書かれていないことは、埋めずに「未確認」とする。確認済みのように見せない
- 曖昧な同意(「前向き」「検討します」「良ければ」等)を、確定した受注シグナルとして数えない。判断に迷う箇所は「要確認」とする
- 受注確度スコアはこの入力時点の暫定評価であり、断定・保証はしない。新しい情報で変わる前提で出す
- 引用は原文を短く抜き出し、出所(文字起こし/CRM)を必ず添える
- 競合について、根拠のない優劣の断定はしない。分からない点は「要確認」とするこのプロンプトを動かしてみる
プリセットされた依頼のまま「送信」を押すと、AIの応答がその場でストリーミング表示されます(架空データに対する収録済みの応答。生成AIは呼び出しません)。
AIに渡した入力データ(架空サンプル)
1. MEDDIC整理
- Metrics: △一部:現状は月末締め2名で3日(CRM)。目標は「半分以下」(文字起こし・田中氏)。金額換算・KPI合意は未。
- Economic Buyer: △一部:起案は佐藤氏だが最終決裁は取締役会(文字起こし「最終的には取締役会にかける」)。予算権限側に未接触。
- Decision Criteria: △一部:属人化解消・締め工数半減・連携可否が観点。明文の選定基準は未確認。
- Decision Process: △一部:佐藤氏起案→取締役会、投資枠は来四半期(文字起こし)。導入時期は「下期」と幅あり未確定。
- Identify Pain: ○充足:月末締め・転記・属人化・問い合わせが具体的(CRM+文字起こし「転記がなくなるのは正直大きい」)。
- Champion: △一部:田中氏が「これなら回りそう」と現場評価(伝聞)。推測: 田中氏がchampion候補。予算獲得の動きまでは未確認。
2. 受注確度の暫定評価: C(五分) / 目安レンジ 40〜55%(AIの暫定見立て。実際の確度を保証しません)。課題は明確で現場・起案者は前向きだが、予算上限未確定・EB未接触・連携可否未回答が確度を固めきれない。営業入力50%とほぼ整合。
続き(リスクトップ3・次アクション・注記)は折りたたみ。全文は runs/P080/run1.md を参照。
注記: 予算上限・取締役会の判断・連携可否・競合比較はいずれも入力時点で未確定のため「要確認」。田中氏をchampion候補とする整理は推測であり確定情報ではありません。受注確度Cとレンジ40〜55%はこの入力時点の暫定評価です。
カスタマイズのヒント
- 自社の確度定義に合わせる: 出力フォーマットの5段階(A〜E)を、自社のSFAの確度ステージ(例: 20/40/60/80%)に置き換えると、レビュー結果をそのまま案件管理の言葉で扱えます。
- フレームを差し替える: MEDDICの6要素を、自社で使う型(BANT、SPICED など)に丸ごと入れ替えても同じ構造で動きます。要素名を書き換えるだけです。
- 重視要素に重みを付ける: 「当社は連携可否がdeal-killerになりやすい」等の勘所があれば、注意事項に「連携・法対応が未充足なら確度を1段下げる」と一行足すと、自社の失注パターンに寄せた採点になります。
よくある質問
受注確度のパーセンテージは信用していいですか?
AIが入力時点の情報から出した暫定の目安として扱ってください。実際の受注を保証する数字ではありません。このプロンプトは、確度を下げている未充足要素(EB未接触・予算未確定など)を根拠つきで示すことを主眼にしています。数字そのものより「どこが弱くて何を潰すか」を掴む道具として使うのがおすすめです。
商談の文字起こしがなくても、CRMの情報だけで使えますか?
動きますが、精度は下がります。MEDDICの充足度は「相手が実際に何と言ったか」に強く依存するため、直近の商談1本でも文字起こしがあると評価の根拠が具体的になります。文字起こしがない場合は、CRMのメモや議事録を貼り、出力の「未確認」が増えることを前提に見てください。
MEDDIC以外のフレームでも使えますか?
使えます。出力フォーマットの6要素を、BANTやSPICEDなど自社で使う型の項目名に書き換えれば同じ構造で動きます。自社の失注パターンに直結する要素(連携可否・法対応の期限など)を1つ足しておくと、採点が自社の勘所に寄ります。
