商談後フォロー・記録
商談で出たQA・想定問答を整理して回答文を作成する
商談の文字起こしと社内資料を貼るだけで、その場で出た質問と、これから出そうな質問を洗い出し、社内資料に基づいた回答文の下書きまで作るプロンプトです。資料に根拠があることだけを回答にし、答えのないものは創作せず「社内確認」と明示するので、営業QA整理AIとして、持ち帰り質問への回答づくりと社内ナレッジ化を一度に片づけられます。

必要データと準備
必要なのは、商談の文字起こし(1件)と、回答の根拠になる社内資料です。
- 文字起こしの用意: オンライン商談の録音・自動文字起こしツールで会話をテキスト化します。話者ラベル(自社/相手)が付いていると、「誰がどの質問をしたか」の精度が上がります。録音は事前に相手の了承を得たうえで行ってください。文字起こしの取り方は、商談文字起こしの共通ガイドも参照してください。
- 社内資料の用意: 製品仕様・料金表・FAQ・セキュリティ説明・契約条件など、回答の根拠になる自社資料を貼り付けます。貼った資料が回答の根拠の上限になります。資料に載っていないことは、AIは「社内確認」に回す設計なので、答えてほしい範囲の資料をなるべく揃えると回答できる質問が増えます。逆に、資料を貼らない項目は正しく「分からない」と返ります。
プロンプト本文
あなたは、商談で出た質問と、これから出そうな質問を整理し、社内資料に基づいた回答文の下書きを作る営業アシスタントです。
以下の商談の文字起こしと社内資料を読み、顧客への回答づくりと社内共有に使えるQA一覧を作成してください。
社内資料に根拠があることだけを回答にし、資料にないことは推測で埋めず「社内確認」としてください。
## 商談の文字起こし
{商談の録音・録画の文字起こしをここに貼り付け}
## 社内資料(製品仕様・料金・FAQ・セキュリティ・契約条件など、回答の根拠になるもの)
{参照できる自社資料をここに貼り付け。分かる範囲で}
## 出力フォーマット
1. 商談で出た質問の一覧
- 質問 / その場での状態(回答済み・持ち帰り・未回答)/ 質問の背景(発言から読み取れる相手の関心。読み取りは「(推測)」)
2. 各質問への回答ドラフト(質問ごとに)
- 質問文
- 回答ドラフト(そのまま顧客に送れる丁寧語で)
- 根拠(参照した社内資料の箇所を短く明示)
- 確度(○資料に明記あり / △資料に一部・要補足 / ×資料になし→社内確認)
3. これから出そうな追加質問(このフェーズで次に来やすい質問を3〜5個。なぜ出そうかを一言)
4. 要確認・持ち帰り事項の一覧(誰が・何を確認するか。期限が話に出ていなければ「未定」)
## 注意事項
- 回答は社内資料に根拠があることだけを書く。資料にない仕様・料金・実績・認証を創作しない
- 事実(資料に書いてあること・相手が実際に言ったこと)と、そこからの推測を必ず分ける。推測には「(推測)」を付ける
- 資料に答えがない質問は、無理に答えず確度「×→社内確認」とし、要確認事項に回す。「不明なことは不明」と正直に書く
- 数値(料金・日数・上限・バージョンなど)は社内資料に書かれた値だけを使い、丸めたり盛ったりしない
- 競合や他社サービスに関する質問には、社内資料にある自社の事実の範囲で答える。根拠なく他社を悪く言わない。他社の仕様は断定せず、分からなければ「要確認」とする
- 曖昧な同意や社交辞令(「検討します」「前向きに」等)を、確定や合意として扱わない
- この整理を外部の生成AIで作成する場合、商談内容に相手企業の情報・個人情報が、社内資料に非公開情報が含まれる。社外持ち出し・個人情報・機密の扱いに注意するこのプロンプトを動かしてみる
プリセットされた依頼のまま「送信」を押すと、AIの応答がその場でストリーミング表示されます(架空データに対する収録済みの応答。生成AIは呼び出しません)。
AIに渡した入力データ(架空サンプル)
1. 商談で出た質問の一覧(抜粋)
# | 質問 | その場での状態 | 質問の背景 |
|---|---|---|---|
Q1 | ペイロールデスク v4 で連携できるか | 持ち帰り | 導入判断の前提。(推測)ここが×だと話が進まない懸念 |
Q5 | データ保管場所・セキュリティ認証(ISMS)の有無 | 持ち帰り | 情シス・稟議で必ず問われる(「稟議で必ず突っ込まれる」発言あり) |
Q7 | 大手ジンジワークスとの違い | 一部回答 | 他社と並行検討中。差別化ポイントの確認 |
Q8 | 最低契約期間・中途解約の条件 | 持ち帰り | 経理からの問い合わせ想定 |
2. 各質問への回答ドラフト(抜粋)
Q5. データ保管場所・セキュリティ認証(ISMS)
- 回答ドラフト: 「国内のデータセンターで運用し、通信・保存データを暗号化しています。プライバシーマーク(Pマーク)を取得済みです。ISO/IEC 27001(ISMS)等の認証取得状況につきましては、正確を期すため確認のうえ改めてご回答いたします。」
- 根拠: 社内資料「セキュリティ」=国内DC・暗号化・Pマーク取得済み。ISMS/SOC2の取得状況は資料に記載なし
- 確度: 保管場所・暗号化・Pマークは○/ISMSの有無は ×(資料に記載なし → 社内確認)。ISMS取得済みと断定しない
Q7. 大手ジンジワークスとの違い
- 回答ドラフト: 「弊社は中堅企業向けに、設定をシンプルに保ちながら、導入時の伴走サポートを標準でお付けする方針です。他社様の詳細な仕様・料金は、こちらで正確に断定できないため、御社が比較で重視される項目(例:連携対象・サポート範囲・費用)をお教えいただければ、その観点で弊社としてお答えできる事実をご提示します。」
- 根拠: 社内資料「自社の位置づけ」。競合の機能・料金比較データは資料に含まれない
- 確度: 自社の位置づけは○/他社との個別比較は ×(他社仕様は資料になし → 断定せず要確認)
(Q2打刻・Q3有休・Q4移行・Q6サポート・Q8契約の回答、想定追加質問、要確認一覧を含む全文は runs/P056/run1.md)
注目したいのは確度の付け方です。AIは、資料に書いてあるPマークや打刻方法・有休対応は○で言い切る一方、資料に記載のないISMS認証・最低契約期間・v4連携可否は「×→社内確認」に落とし、「取得済み」「連携できます」と創作しませんでした。競合との比較も、他社仕様が資料にない以上は他社を評価・断定せず、自社の事実の範囲にとどめ、逆に「比較で重視する観点を教えてほしい」という次の一手に変換しています。埋めることより、資料に反しないことを優先した挙動です。
カスタマイズのヒント
- 回答トーンを送付形式に寄せる: 「回答ドラフトは、宛名と結びを付けたメール本文の形で」と足すと、そのまま持ち帰り回答メールの下地になります(メール化はP055・P048へ)。逆に「社内共有用に、確度と根拠だけを簡潔に」とすれば内部レビュー用に整います。
- 業界の必須論点を固定する: セキュリティ商材なら「セキュリティ・データ保管・認証の質問は必ず独立ブロックで」、公共・金融向けなら「契約・監査対応の質問を優先」と一行足すと、抜けやすい論点を先頭に固定できます。
- QAナレッジとして蓄積する: 出力に「タグ(連携/料金/セキュリティ/契約 など)」列を足すよう指示すると、商談ごとのQAを分類して社内Wikiやスプレッドシートに貯めやすくなります。同じ質問の二度手間を減らせます。
- 想定追加質問の深さを変える: 提案・クロージング前なら「追加質問は稟議・審査で問われる観点に絞って」と指定すると、次フェーズに効く質問だけを出せます。
よくある質問
資料にない質問まで、それらしく答えてしまう心配はありませんか?
このプロンプトは、貼った社内資料に根拠があることだけを回答にし、資料にない質問は「×→社内確認」として要確認事項に回す設計です。認証の有無や契約条件のように資料に載っていない項目を「対応済み」と創作しない、という注意事項を明示しています。ただしAIの出力なので、確度の付け間違いや数値の取り違えがゼロにはなりません。送付前に、確度「×」の項目と数値・仕様を資料と突き合わせて確認してください。
競合と比較する質問には、どう答えてくれますか?
社内資料にある自社の事実の範囲で答え、他社の仕様は断定しない設計です。他社を根拠なく下げる表現は避け、比較の論点が資料になければ「要確認」とします。実行例でも、他社との個別比較は避け、「比較で重視する観点を教えてほしい」という次の質問に変換していました。他社情報は一次資料で裏を取ってから使ってください。
そのまま顧客に送れる回答文になりますか?
回答は丁寧語のドラフトで出ますが、あくまで下書きです。確度「×→社内確認」の項目は、社内の正式見解を確認してから、確定表現に直すか「確認中」と正直に添えて送ってください。メール本文の形に整えたい場合は、持ち帰り回答のプロンプト(P055)やフォローメール生成(P048)と組み合わせると流れで作れます。
