受注後・顧客深耕
利用ログから定着のつまずきを検知しフォロー起票
SFA/CRMの利用状況データとメール履歴を貼るだけで、顧客の定着がどこで止まっているかを検知し、フォローアップのタスクまで起票するプロンプトです。利用率の低下や返信の途絶を事実と推測に分けて整理し、次に誰へ何をするかを具体的に返します。

必要データと準備
必要なのは2つです。
- SFA/CRMの利用状況・進捗データ … 顧客のオンボーディングがどこまで進んだか(各ステップの完了状況)と、直近の利用ログ(ログイン数・機能別の利用率・主要な操作の実施件数など)を、CRMやカスタマーサクセス管理ツールからエクスポートして貼ります。数字が新しいほど、つまずきの検知が正確になります。
- 顧客とのメール履歴 … キックオフ以降のやり取りを時系列で貼ります。問い合わせや依頼、こちらからの案内、そして返信が来ているかどうかが、兆候の裏づけになります。
任意で、自社が「定着した」と見なす基準(例: 主要機能の利用率が一定以上、承認フローが稼働、連携が完了など)を書き添えると、その基準に照らした判定になります。基準がなければ空欄でよく、その場合は現状の整理にとどめます。
プロンプト本文
あなたは、SaaS導入後のオンボーディングと定着を支援するカスタマーサクセスのアシスタントです。
以下のSFA/CRMの利用状況データとメール履歴を読み、顧客の定着がどこでつまずいているかを検知し、フォローアップのタスクを起票してください。データに書かれていることだけを根拠にし、事実(ログの数値・実際のやり取り)と、そこからの推測を必ず分けてください。
## SFA/CRMの利用状況・オンボーディング進捗データ
{顧客ステータス・オンボーディングの各ステップ進捗・直近の利用ログ(ログイン数・機能別利用率など)をエクスポートして貼り付け}
## メール履歴(顧客とのやり取り・時系列)
{キックオフ以降の顧客とのメールのやり取りを時系列で貼り付け}
## 定着の目安(任意)
{自社が「定着した」と見なす基準(例: 主要機能の利用率、承認フローの稼働、連携完了)。なければ空欄でよい}
## 出力フォーマット
1. 定着ステータスの整理(事実ベース)
- オンボーディングの各ステップがどこまで進んだか、直近の利用ログの数値を、根拠のデータを引用して記載する。データに無い項目は「データなし」とする
2. つまずきの兆候(検知)
- 進捗の停滞・利用率の低下・やり取りの途絶など、定着リスクにつながる兆候を挙げる。各兆候について、根拠となるログ/メールの該当箇所を引用し、[事実]か[推測]かを付す
3. つまずきの原因の仮説(推測)
- 兆候の背景にありうる原因を仮説として挙げる。あくまで推測と明記し、断定しない。確かめるべき点を添える
4. フォロー起票(タスク)
- 「誰に」「何を」「いつまでに」「狙い」を、そのまま起票できる粒度で書く。優先度(高/中/低)を付し、3〜5件以内にする
5. 確認が必要な未確認事項
- 判断に必要なのにデータに無い点を挙げる
## 注意事項
- SFA/CRMデータとメール履歴に書かれていることだけを根拠にする。ログに無い利用状況、履歴に無いやり取り、顧客の心情を創作しない。根拠がない箇所は「未確認」「データなし」と明記する
- 事実(ログの数値・実際に送受信されたメール)と、そこからの推測(つまずきの原因・解約リスクなど)を必ず分ける。推測には「[推測]」を付す
- 利用率の低下や返信の途絶を、ただちに「解約の兆候」と断定しない。他の説明(繁忙期・担当者の異動・別チャネルでの連絡など)の可能性も併記し、確度は推測として扱う
- フォローの宛先・タスクは、データや履歴に登場する事実(担当者名・進捗)にもとづく。存在しない担当者や、していない約束を作らない
- 数値・日付・担当者名は原文どおりに転記し、丸めたり言い換えたりしないこのプロンプトを動かしてみる
プリセットされた依頼のまま「送信」を押すと、AIの応答がその場でストリーミング表示されます(架空データに対する収録済みの応答。生成AIは呼び出しません)。
AIに渡した入力データ(架空サンプル)
1. 定着ステータスの整理(事実ベース)
- 初期設定・従業員インポートは完了(198/200名・2026-05-20)。[事実]
- 打刻運用は一部のみ。直近30日の全社打刻率41%(前月45%から微減)。管理部・情シスら約80名が中心で、他部署へ広がっていない。[事実]
- 承認ワークフローは未完了。設定画面のアクセスログとヘルプ記事の閲覧(田中氏3回)はあるが、承認ルート未保存・承認申請の起票0件。[事実]
- 給与ソフト(ペイロールデスク)連携は未着手。[事実]
- 主契約者 佐藤氏の管理者ログインは直近30日で1回。運用の主担当は田中氏(12回)。[事実]
- 定着の目安(打刻・承認70%以上+連携完了)に対し、現状はいずれも未達。[事実にもとづく判定]
続きを見る(兆候・原因の仮説・フォロー起票・未確認事項)
2. つまずきの兆候(検知)
- 兆候A: 承認ワークフローの設定で明確に手が止まっている。田中氏が6/18に「設定画面のどこで階層を作るのか分からず」と具体的に質問し、ヘルプ記事を3回閲覧しても承認ルート未保存・申請0件。[事実]
- 兆候B: 打刻が全社に広がらない(41%・微減)。田中氏が6/18に「他部署の打刻がなかなか広がりません」と課題を明示。[事実]
- 兆候C: 6/19のCS返信以降、田中氏からの返信が約4週間途絶。[事実]/放置によって定着が停滞しているおそれがある。[推測]
- 兆候D: 主契約者 佐藤氏の関与が薄い(ログイン1回)。[事実]/稟議を通した佐藤氏に成果が見えていない可能性がある。[推測]
3. つまずきの原因の仮説(推測)
- 仮説1 [推測]: 6/19に「打刻の全社展開はまた別途ご案内します」と保留にしたまま、その案内が届いておらず、田中氏が次の一手を待って止まっている可能性。確かめる点: 6/19以降に案内を実際に送ったかを履歴でたどる。
- 仮説2 [推測]: 多段階承認の設定が田中氏一人には難度が高く、ヘルプ記事だけでは解決できていない可能性。閲覧3回・未保存がこれを示唆するが、断定はできない。
- 仮説3 [推測]: 返信の途絶は、繁忙・担当者の多忙や、電話など別チャネルでの相談といった、解約意向以外の説明もありうる。現時点で解約の兆候とは断定しない。
4. フォロー起票(タスク)
- タスク1【優先度: 高】宛先: 田中美咲|内容: 6/19で保留にした「打刻の全社展開の案内」を送り、あわせて多段階承認の設定を画面共有で一緒に進めるオンライン枠を打診する|期限: 今週中|狙い: 4週間止まっている2つのつまずき(承認・打刻)を動かす
- タスク2【優先度: 高】宛先: 田中美咲|内容: 承認ワークフローの多段階設定(部門長→管理部)を、テクノアドバンス社の組織にあわせた具体的な手順で案内する|期限: タスク1の枠まで|狙い: ヘルプ記事で解決していない具体的なつまずきを直接ほどく
- タスク3【優先度: 中】宛先: 佐藤健太|内容: オンボーディングの現状(進捗・打刻率)と直近の支援計画を共有し、社内での打刻推進の号令を依頼する|期限: 来週中|狙い: 主契約者の関与を戻し、他部署への横展開を後押しする
- タスク4【優先度: 低】宛先: 社内(CS)|内容: 給与ソフト連携は、打刻・承認が回り始めてから着手する順序で計画する|期限: 承認稼働後|狙い: 手順の前後を整理する
5. 確認が必要な未確認事項
- 6/19以降に「打刻の全社展開の案内」を実際に送ったかどうか(履歴に見当たらない)。送っていれば仮説1は外れる。
- 返信途絶の理由(繁忙・別チャネル・停滞のいずれか)はデータからは判別できない。電話など別チャネルでのやり取りの有無は未確認。
- 佐藤氏のログイン1回が、関与の低下なのか、運用を田中氏に任せる分担なのかは未確認。
- 定着の目安(70%等)は今回の任意入力値。テクノアドバンス社と合意した成功基準かは未確認。
注記: 兆候C・Dのリスク評価と原因の仮説は、いずれも推測を含みます。ログとメール履歴に無い事項(電話でのやり取り、顧客の心情、解約意向)は創作せず、未確認・データなしとしています。
カスタマイズのヒント
- 定着の目安を自社の基準に差し替える: 「定着の目安」欄に、自社商材で定着とみなす条件(例: 週次のアクティブ率、主要機能の設定完了、連携稼働)を書くと、その基準に照らして未達ステップを検知します。SaaSごとに「使えている」の定義は違うので、ここを具体化するほど兆候検知が実態に合います。
- 利用ログの粒度を上げる: 機能別の利用率や、部署別・ユーザー別の内訳まで貼ると、「どの機能が」「どの部署で」止まっているかまで踏み込んだフォローに落とせます。逆に全体の数字しかない場合は、整理も全体粒度にとどまります。
- 定例レビューの前処理に使う: 更新前の面談や定例の準備で、担当顧客ぶんをまとめてかけると、「順調な顧客/手が止まっている顧客」を同じ型で見分けられます。優先してフォローすべき先の洗い出しに向いています。
よくある質問
利用ログやメール履歴が一部しかなくても使えますか?
使えます。ある分だけ貼れば動きます。足りないデータは、AIが推測で埋めるのではなく「データなし」「未確認」として返す設計なので、逆に「何を集めれば判断できるか」の洗い出しにも使えます。ただしデータが薄いほど、兆候検知は浅くなります。
返信が来ない顧客を、自動で「解約リスク」と判定してくれますか?
断定はしません。返信の途絶は事実として拾いますが、それを即「解約の兆候」とは決めつけず、繁忙や別チャネルでの連絡など他の可能性も併記し、確度は推測として扱います。危機かどうかの最終判断は、裏取りをしたうえで人が行う前提の出力です。
定着の基準を入れないとどうなりますか?
基準なしでも動きます。その場合は「70%達成」といった判定はせず、現状のステータス整理と、進捗の停滞・利用率の変化・やり取りの途絶といった兆候の検知にとどめます。自社の定着基準を「定着の目安」欄に入れると、その基準に対する未達がより明確になります。
