商談本番
商談をリアルタイム要点整理し深掘り質問を出すAIプロンプト
商談中の会話を、その場で要点整理して次の深掘り質問まで出すためのプロンプトです。進行中の文字起こしを貼るだけで、ここまでに分かったことと、まだ聞けていない論点を切り分けられます。

必要データと準備
必要なのは、進行中の商談の会話を文字起こししたテキストです。用意の仕方は主に2通りです。
- リアルタイムで使う: オンライン商談の録音・自動文字起こしツールで会話を文字に起こし、会話の区切りで、ここまでの文字起こしをコピーしてプロンプトに貼ります。話者ラベル(営業/相手)が付いていると精度が上がります。
- 区切りごとに使う: 常時ではなく、ヒアリングが一段落したタイミングで直近のやり取りだけを貼る使い方でも機能します。まずはこちらから試すのが手軽です。
文字起こしの取り方は、商談文字起こしの共通ガイドも参照してください。
プロンプト本文
あなたは商談中の営業を支援するヒアリング・アシスタントです。
進行中の商談について、ここまでの会話から要点を整理し、まだ十分に掘れていない論点と、次に投げる深掘り質問を提示してください。
## 商談のここまでの文字起こし(進行中)
{商談中の、ここまでの会話の文字起こしをここに貼り付け}
## 今回の商談のゴール(任意)
{この商談で確認したいこと・ヒアリングしたい項目。なければ空欄でよい}
## 出力フォーマット
1. ここまでの要点整理
- 相手の現状・課題(発言ベース。数値が出ていれば拾う)
- 出てきた決定事項・宿題(なければ「現時点でなし」)
- 相手の懸念・温度感のサイン(推測は必ず「推測」と明示し、根拠の発言を短く引用)
2. まだ聞けていない/浅い論点(今回のゴールに対して確認が足りない点トップ3)
3. 次に投げる深掘り質問(3〜5個、優先度順。そのまま口に出せる自然な質問文で、なぜ聞くかを一言添える)
## 注意事項
- 文字起こしにある発言のみを根拠にする。書かれていないことを「確認済み」と扱わない
- 事実(相手が実際に言ったこと)と、そこからの推測を必ず分ける。推測には「推測」と明記する
- 進行中のため情報は断片的。確定していない点は「未確定」とし、決めつけない
- 曖昧な同意(「検討します」「良ければ」等)を前向きなシグナルと解釈しない。判断に迷う箇所は「要確認」とする
- 引用は文字起こしの原文を短く抜き出すこのプロンプトを動かしてみる
プリセットされた依頼のまま「送信」を押すと、AIの応答がその場でストリーミング表示されます(架空データに対する収録済みの応答。生成AIは呼び出しません)。
進行中のこの商談を要点整理して、次の深掘り質問を出して。
AIに渡した入力データ(架空サンプル)
営業(鈴木): まず御社の労務まわりの現状をうかがえればと。
佐藤(管理部長): この1年で人が一気に増えていて。勤怠は給与ソフトに紐づくExcelで管理していて、月末に締めるのが本当に大変で。田中がほぼ手作業で。
田中(人事労務): 打刻の修正とか、有休の残数の問い合わせ対応が多くて。月末は残業になりがちです。
営業: 月末の締めにどれくらい工数が。
田中: 私ともう1人で3日はかかっています。
営業: 導入を検討されるとき、社内ではどう決まっていく感じでしょうか。
佐藤: 私が起案して、最終的には取締役会ですね。四半期ごとに投資枠を見るので。ただ、現場の田中が「これなら回る」と言ってくれないと、私も上げにくい。
「送信」を押すと、ここに実行結果を表示します。
1. ここまでの要点整理
- 現状・課題: 直近1年で従業員が急増(「この1年で人が一気に増えていて」)。勤怠は給与ソフト連動のExcelで管理し、月末の締めが負担(「月末に締めるのが本当に大変で」)。締めは田中氏中心の手作業で、2名で月3日(「私ともう1人で3日はかかっています」)。打刻修正・有休残数の問い合わせ対応が多い。
- 決定事項・宿題: 現時点でなし。
- 懸念・温度感: 意思決定は「佐藤氏が起案→取締役会」、四半期の投資枠(「私が起案して、最終的には取締役会」)。現場の田中氏の「これなら回る」という納得が起案の前提(「田中が…と言ってくれないと、私も上げにくい」)。推測: 田中氏が現場評価のキーパーソンになり得る。ただし田中氏自身の判断基準はまだ発言がなく要確認。
2. まだ聞けていない/浅い論点(トップ3)
- 予算感と導入時期(金額・どの四半期の投資枠か)が全く出ていない。
- 田中氏が「これなら回る」と判断する具体的な基準が未確認。
- 現在の給与ソフトの具体名・連携要件、比較検討先が不明。
3. 次に投げる深掘り質問
- 「田中さんにお伺いしたいのですが、"これなら回る"と感じられるのは、具体的にどんな状態になったときでしょうか」(起案を左右する現場要件を特定するため)
- 「今お使いの給与ソフトはどちらでしょうか。締めのデータはそこと連携できると助かる、という認識で合っていますか」(連携要件と必須条件の確認)
- 「投資のタイミングとして、どの四半期あたりで判断されたいイメージはありますか」(意思決定の時間軸を掴むため)
- 「月3日の締め作業のうち、特にどの工程が一番しんどいですか」(課題の解像度を上げるため)
- 「他に候補として名前が挙がっているサービスはありますか」(競合状況を角を立てずに把握するため)
注記: 予算・時期・給与ソフト名・比較検討先は文字起こしに未出現のため「要確認」。田中氏をキーパーソンとする整理は推測であり確定情報ではありません。
カスタマイズのヒント
- ヒアリングの型に合わせる: 「今回の商談のゴール」に、自社で使うヒアリング項目(BANT、現状-課題-理想 など)を書き込むと、その枠に沿って「聞けていない論点」を出します。
- 相手の役割が複数いるとき: 話者ラベルを付けて貼ると、「誰の発言か」を踏まえた整理になります。決裁者と現場担当で温度感が違う場面で役立ちます。
- 業界・商材で語彙を寄せる: 出力フォーマットの「現状・課題」の下に、自社商材で必ず押さえたい観点(例: 既存システムとの連携、法対応の期限)を1行足すと、その観点の確認漏れを拾いやすくなります。
よくある質問
商談中にリアルタイムで使うには何が必要ですか?
会話を文字起こしするツール(オンライン商談の録音・自動文字起こしなど)と、その途中経過をコピーして生成AIに貼る運用が必要です。常時でなく、ヒアリングが一段落したタイミングで直近のやり取りだけを貼る使い方でも機能します。会話内容を外部AIに貼ることについては、社内のデータ取り扱いルールを事前に確認してください。
出力の質問をそのまま読み上げても大丈夫ですか?
質問文はそのまま口に出せる形にしていますが、会話の流れに合わせて言い換えてください。相手が既に触れた話題が「聞けていない論点」に混ざることもあります。要点整理で「推測」と付いた部分は、事実確認の前提で扱ってください。
リアルタイムでなく、商談後の振り返りにも使えますか?
使えます。全文の文字起こしを貼れば、商談後の要点抽出や、次回に持ち越す確認事項の洗い出しにも使えます。次回準備でヒアリングの抜けを体系的に見たい場合は、MEDDICに照合するプロンプト(P020)と組み合わせると整理しやすくなります。
