稟議・クロージング
法務・審査部門向け説明資料を社内資料から作るAIプロンプト
自社の社内資料を貼るだけで、相手の法務・審査部門が確認したい観点に沿った説明資料を下書きするプロンプトです。資料に根拠がある回答と、まだ答えられず社内確認が必要な点を最初から切り分けます。法務 審査 対応 AIの入口として、コピペでそのまま試せます。

必要データと準備
用意するのは、自社の社内資料です。次のような、審査でよく問われる内容が分かるものが揃うほど回答の精度が上がります。
- サービス概要/データの取り扱い:データの保管場所、越境移転の有無、扱うデータの種類。
- セキュリティ体制:暗号化、アクセス管理、脆弱性診断、保有する認証(取得済みか準備中かも含めて)。
- 契約条件/SLA:契約期間、解約条件、稼働率が目標値か保証値か。
- 個人情報の取扱い:プライバシーポリシー、利用目的、委託先・再委託先の情報。
質問リストが相手から届いていれば、それも一緒に貼ると、その質問に沿った並びで回答を組みます。届いていなくても、一般的な審査観点を想定して枠を作れます。
プロンプト本文
あなたは、顧客の法務・審査部門に提出する説明資料を組み立てる、営業側の審査対応アシスタントです。
自社の社内資料をもとに、相手の審査部門が確認したい観点に沿った説明資料の下書きを作成してください。
社内資料に書かれている事実だけを根拠にし、書かれていないことは「社内確認が必要」として切り分けるのが目的です。
## 自社の社内資料(サービス概要・データの取り扱い・セキュリティ体制・契約条件など)
{セキュリティ方針、データ保管先・委託先、契約・SLA、個人情報の取扱いなどが分かる社内資料をここに貼り付け}
## 審査部門からの質問・懸念事項(任意)
{相手の法務・審査部門から届いた質問や、想定される確認項目があればここに。なければ空欄でよい。空欄の場合は一般的な審査観点を想定する}
## 相手企業・案件の前提(任意)
{相手の業種・規模、扱うデータの種類、想定される社内ルールなど。なければ空欄でよい}
## 出力フォーマット
1. 審査観点の整理(相手が確認したい論点を分類して並べる。例: データの取り扱い / セキュリティ体制 / 保有する認証 / 契約・SLA / 個人情報 / 再委託先 / 事業継続)
2. 各観点への回答案(観点ごとに、社内資料に根拠がある内容だけを記載する。回答文の末尾に、根拠とした資料の箇所を「(根拠: ○○)」の形で示す)
3. 現時点で社内資料からは答えられない項目(「社内確認が必要」リスト。何を・誰に確認すべきかを1行で添える)
4. 添付・裏付け資料の候補(回答を補強するために提出するとよい資料を列挙する。実在を確認できないものは挙げない)
## 注意事項
- 社内資料に書かれている事実だけを根拠にする。書かれていない認証取得・法令準拠・体制を「取得済み」「対応済み」と書かない
- 認証やSLAは資料の表現をそのまま使う。「準備中」を「取得済み」に、「目標値」を「保証」に格上げしない
- 事実(資料にある記載)と、そこからの推測・見解を必ず分ける。推測には「推測」または「参考」と明記する
- 法的効果・準拠法・契約解釈の断定はしない。契約や法令に関わる回答には「法務による最終確認が前提」と添える
- 数値(稼働率・保管期間・件数など)は資料にある値だけを使う。概算や言い換えで数値を作らない
- 資料にない項目は空欄を埋めず「社内確認が必要」と明記する
- 相手企業の情報や個人情報を含む場合は、社外持ち出し・個人情報の扱いに注意するこのプロンプトを動かしてみる
プリセットされた依頼のまま「送信」を押すと、AIの応答がその場でストリーミング表示されます(架空データに対する収録済みの応答。生成AIは呼び出しません)。
AIに渡した入力データ(架空サンプル)
1. 審査観点の整理
テクノアドバンス社 審査部門の質問を、以下6観点に整理しました。 (1)データの保管場所・越境移転 (2)セキュリティ認証の保有状況 (3)SLA(稼働率)と障害時対応 (4)再委託先(サブプロセッサ) (5)中途解約時のデータ返還・削除 (6)個人情報の利用目的・保有期間
2. 各観点への回答案
(1) データの保管場所・越境移転
- 勤怠・労務データおよび従業員の個人情報は、国内(東京)のクラウド基盤に保管しています。海外への越境移転は行っていません。(根拠: 「データの取り扱い」)
(2) セキュリティ認証の保有状況
- 現在、ISMS(ISO/IEC 27001)は取得に向けて準備を進めている段階で、取得は完了していません。(根拠: 「セキュリティ体制」)
- 注記: 資料の「準備中」を「取得済み」とは記載していません。審査部門には現状のまま伝えることを推奨します。取得の見込み時期は資料に記載がないため、社内確認が必要です(3項参照)。
(3) SLA(稼働率)と障害時対応
- サービス稼働率は99.5%を目標値として掲げています。これは保証値ではなく目標値である旨が資料に明記されています。(根拠: 「契約条件」)
- 障害時の補償(返金・SLAクレジット等)については資料に記載がありません → 社内確認が必要。
(4) 再委託先(サブプロセッサ)
- インフラ提供1社、メール配信1社に業務を再委託しています。(根拠: 「委託先」)
- 各再委託先の社名・契約内容・監督体制の詳細、開示可能な範囲は資料に記載がないため、社内確認が必要です。
(5) 中途解約時のデータ返還・削除
- 資料に記載がありません → 社内確認が必要(返還方法・削除タイミング・証跡の有無)。審査で必ず問われる論点のため、法務・情シスへの確認を優先することを推奨します。
(6) 個人情報の利用目的・保有期間
- 従業員の個人情報を、勤怠・労務管理サービスの提供目的の範囲で取り扱います。国内保管で越境移転はありません。(根拠: 「個人情報の取扱い」+「データの取り扱い」)
- 参考: 利用目的の詳細な列挙・保有期間・開示/訂正/削除請求への対応手順は、プライバシーポリシー本文の確認が必要です → 社内確認。契約・法令に関わる回答は法務による最終確認が前提です。
3. 社内確認が必要な項目
項目 | 確認先(想定) |
|---|---|
ISMS取得の見込み時期 | 情シス/セキュリティ担当 |
障害時の補償・SLAクレジットの有無 | 法務/プロダクト |
再委託先の社名・監督体制・開示可能範囲 | 法務/情シス |
中途解約時のデータ返還・削除の手順と証跡 | 法務/情シス |
個人情報の保有期間・開示請求への対応手順 | 法務/個人情報保護担当 |
4. 添付・裏付け資料の候補
- サービス概要資料(データ保管・セキュリティ体制の該当ページ)
- 標準利用規約/SLAの記載箇所
- プライバシーポリシー/個人情報の取扱いに関する記載
※ ISMS認証書・第三者評価レポート等は、取得・作成を資料から確認できないため候補に含めていません。
注記(AIによる補足): ISMSは「準備中」、SLAは「目標値」として資料どおりに記載し、格上げしていません。障害補償・中途解約時のデータ返還・保有期間など資料にない項目は回答を作らず「社内確認が必要」に振り分けています。契約・法令に関わる回答は、提出前に必ず法務の確認を前提としてください。
(説明資料の全文は実行例の全文で確認できます)
カスタマイズのヒント
- 相手の業界ルールに寄せる: 「相手企業・案件の前提」に、金融・医療・官公庁など相手の業種を書き込むと、その業界で問われやすい観点(データの所在、監査対応、再委託の届出など)を審査観点に足して整理します。
- 提出フォーマットに合わせる: 「回答は、相手の質問票の項目番号に対応させて一問一答形式で」と指定すると、相手の様式に沿った並びで出します。逆に社内共有用なら「確認が必要な項目を先頭にまとめて」と変えられます。
- セキュリティチェックシートの下書きと連携させる: 相手からチェックシート形式で来た場合は、まず各設問への回答可否を切り分ける使い方が向きます。設問への個別回答を厚くしたいときは、セキュリティチェックシート回答のプロンプト(P064)と組み合わせると整理しやすくなります。
よくある質問
認証を「取得済み」と書いてくれた方が審査は通りやすいのでは?
このプロンプトは、社内資料に「準備中」とあるものを「取得済み」に書き換えません。審査部門に対して事実と違う説明をすると、あとで発覚したときに信用を失い、契約自体が止まるリスクがあるためです。現状を正確に伝えたうえで、取得の見込みなどは社内確認で事実を埋めるのが、結果的に審査を前に進める近道だという前提で設計しています。
契約や法律に関わる回答も作ってくれますか?
資料に書かれている範囲での回答案は作りますが、準拠法・契約解釈・個人情報の法的な扱いなどを断定はしません。これらの回答には「法務による最終確認が前提」と添えます。このプロンプトはあくまで説明資料の下書きで、法的な正確さの担保は法務の役割、という切り分けにしています。
相手から質問リストが来ていなくても使えますか?
使えます。質問リストがない場合は、データの取り扱い・セキュリティ・契約/SLA・個人情報・再委託先といった一般的な審査観点を想定して枠を作り、自社資料で答えられる点と、社内確認が必要な点を整理します。実際に相手の質問が届いたら、それを貼り直すと、その質問に沿った並びで組み直せます。
