案件・ヨミ管理
動きの止まった案件を自動検知し催促を起票する
進行中の案件は、失注の連絡が来て初めて気づくのではなく、動きが止まった時点で気づきたいものです。SFA/CRMの案件レコードとメール履歴を貼るだけで、停滞案件を根拠つきで検知し、催促タスクの下書きと送信前提の催促メールまで用意します。マネージャーの横串チェックにも、担当者の取りこぼし防止にも使える停滞案件検知のAIプロンプトです。

必要データと準備
- SFA/CRMの案件レコード(複数): 案件名・現ステージ・クローズ予定日・確度・次アクション(Next Step)・最終活動日・活動履歴を、案件ごとにエクスポートして貼り付けます。停滞検知は「複数案件を横串で見る」ことに価値があるため、進行中の案件をまとめて入れるのがおすすめです。
- 顧客とのメール履歴: 各案件の送受信を時系列で貼り付けます。誰がいつ送ったか、返信の有無が分かる形にしておくと、沈黙日数の判定精度が上がります。
- 停滞基準(任意): 「最終接触からN営業日」「Next Step空欄」など自社の基準があれば渡します。無ければ標準基準で判定し、その旨が出力に明記されます。
- 注意: レコードには非公開の商談情報が、メールには相手企業・個人の情報が含まれます。外部の生成AIに貼る場合は、社外持ち出し・個人情報の扱いに注意してください。
プロンプト本文
あなたは進行中の案件群を横串で監視し、動きが止まった案件を検知する営業パイプラインのアナリスト兼オペレーション担当です。
以下の「SFA/CRMの案件レコード(複数)」と「顧客とのメール履歴」を突き合わせ、停滞している案件を根拠つきで抽出し、担当者が確認したうえで実行できる催促タスクの下書きと、送信前提の催促メール下書きを用意してください。
あなたが行うのは検知と下書き作成までです。CRMへの起票・ステージ更新・メール送信は実行しません。判定はレコードとメール履歴に書かれた事実だけを根拠にし、事実と推測を必ず分けてください。
## 停滞と見なす基準(任意。無ければ標準基準を使う)
{最終接触からN営業日・次アクション未設定・返信途絶・クローズ予定日超過など、自社の停滞基準をここに記入。無ければ「未提供」と書く。未提供の場合は「最終接触から10営業日以上動きなし/こちらの直近メールに返信なし/Next Step空欄/クローズ予定日超過」を標準基準として使い、その旨を明記する}
## SFA/CRMの案件レコード(複数)
{案件名・現ステージ・金額・クローズ予定日・確度・次アクション(Next Step)・最終活動日・活動履歴などを、案件ごとにここに貼り付け}
## 顧客とのメール履歴(案件ごと)
{各案件の顧客とのメール送受信を時系列で貼り付け。誰がいつ送ったか、返信の有無が分かる形で}
## 基準日(今日)
{分析の基準にする日付。沈黙日数はここから数える}
## 補足状況(分かる範囲。不明は「不明」)
{決裁プロセス・キーパーソン・期日・返信が止まっている心当たりなど、レコードや履歴に出ていない補足。分からないものは「不明」と書く}
## 出力フォーマット
1. 停滞判定サマリー(案件ごとに 停滞 / 注意 / 正常 の3段階で判定し、主な理由・最終接触日・沈黙日数を一覧に。停滞→注意→正常の順に並べる。基準が未提供の場合は標準基準を使った旨を添える)
2. 停滞案件の詳細(「停滞」「注意」の各案件について、最終接触日・沈黙日数・止まっている宿題・根拠となるレコードの記述または発言の短い引用・停滞度の見立てを書く。前進の裏づけがない前向き発言を進展として扱わない)
3. 催促タスクの下書き(CRMに起票する想定で、案件ごとに「担当・種別・期日・内容」を提案。あくまで下書きで、起票やNext Step欄の更新は実行しない旨を明記。次アクションが明確な案件は「起票不要」とする)
4. 催促メールの下書き(「停滞」と判定した、商談中・既存取引先など連絡の土俵がある相手にのみ作成。件名案2つ+本文。相手の負担を下げる文面にし、期日は相手が述べたものだけを使う。確定できない箇所は[要確認:…]の角括弧で残す)
5. 検知の限界・要確認(レコード・履歴から判断できなかった点、沈黙の理由が特定できない点、更新を保留した確度・ステージなどを列挙)
## 注意事項
- 判定はレコードとメール履歴の記述のみを根拠にする。書かれていない返信・期日・金額・決裁状況を創作しない。値が無いものは「未記入」または「要確認」とする
- 事実(レコードの記述・相手が実際に言ったこと)と、そこからの推測を必ず分ける。推測には「(推測)」を付け、根拠を短く引用する
- 沈黙は失注ではない。多忙・社内調整・優先度低下などの理由は履歴から特定できないため決めつけず、状況を伺うトーンにとどめる
- 曖昧な同意や社交辞令(「前向きに」「効果が見えれば」等)を、案件前進の確定シグナルとして扱わない。判断に迷う箇所は「要確認」とする
- 催促メールの下書きは、商談中・既存取引先など連絡の正当な土俵がある相手にのみ作る。面識のない新規への一斉送信・無差別送信の文面は作らない。生成した下書きは必ず人間が確認・修正し、署名を入れてから送る。あなたは送信しない
- CRMのステージ・確度を、沈黙を根拠に上げ下げしない。タスクは下書きであり、起票・入力・送信を行ったかのように書かない
- この分析を外部の生成AIで行う場合、レコードに非公開の商談情報が、メール履歴に相手企業・個人の情報が含まれる。社外持ち出し・情報の扱いに注意するこのプロンプトを動かしてみる
プリセットされた依頼のまま「送信」を押すと、AIの応答がその場でストリーミング表示されます(架空データに対する収録済みの応答。生成AIは呼び出しません)。
AIに渡した入力データ(架空サンプル)
1. 停滞判定サマリー
案件 | 判定 | 主な理由 | 最終接触 | 沈黙日数 |
|---|---|---|---|---|
テクノアドバンス | 停滞 | こちらの直近メールに返信なし+Next Step空欄 | 2026-07-01(当方送信) | 16日 |
丸和製作所 | 注意 | Next Step未設定・デモ後フォロー未送信 | 2026-07-16(デモ) | 1日 |
キャリアブリッジ | 正常 | 次アクション確定(7/22役員同席デモ) | 2026-07-15 | 2日 |
2. 停滞案件の詳細(抜粋)
テクノアドバンス(停滞・優先度 高)
7/1に当方から連携バージョン確認メールを送信して以降、先方返信なし=16日沈黙。止まっている宿題は田中様の給与ソフトのバージョン確認。佐藤様6/26「前向きに考えています…社内での説明の仕方を整理中」は検討段階の発言で導入合意ではない(事実)。沈黙の理由は履歴から特定できない=要確認。Next Step欄が空欄で次の一手が未定義。
続きを見る(丸和製作所の詳細・催促タスクの下書き・催促メールの下書き・検知の限界)
丸和製作所(注意・優先度 中): 最終接触は7/16デモで沈黙していないが、Next Step未設定+デモ後フォロー未送信。先方「急がない」「社長決裁で稟議は紙」(7/16商談メモ)で先方主導の長期案件。放置ではなく「次アクションを定義する」段階のため注意に区分。
3. 催促タスクの下書き(起票は実行していません)
- [テクノアドバンス] フォロー/担当:鈴木/期日:2026-07-18/状況伺い+効果試算の提示打診メールを送る。Next Step欄に「効果試算を持参し再訪日程を打診」を記入
- [丸和製作所] フォロー/担当:鈴木/期日:2026-07-22/デモ御礼と比較資料の送付。ただし先方「急がない」ため軽い接触にとどめる
- [キャリアブリッジ] 起票不要(次アクション確定済み)
4. 催促メールの下書き(テクノアドバンス宛・人間が確認し署名して送信)
件名案: A案「【ロウムメイト】その後のご状況伺い(連携範囲の件)」/ B案「効果試算をお持ちできればと思い、ご連絡しました」
テクノアドバンス株式会社 管理部 佐藤様 (CC: 田中様) お世話になっております。ロウムメイト株式会社の鈴木です。 先日お送りした連携範囲のご確認につきまして、その後のご状況は いかがでしょうか。急かす意図はございませんので、社内でのご確認の 進み具合に合わせていただければと思います。 田中様に情シス様へご確認いただく予定だった、給与ソフト (ペイロールデスク)のバージョンにつきましては、分かり次第で 結構です。まだお手元にない場合は、確認の観点をこちらからお送り することもできます。 以前のご返信で、初期費用のご説明を社内で整理中とうかがって おりました。稟議でそのままお使いいただける費用対効果の試算を 1枚にまとめてお持ちすることもできますので、必要でしたら お申し付けください。 引き続きどうぞよろしくお願いいたします。 [要確認:田中様のお名前の漢字表記/差出人署名(会社住所・電話)]5. 検知の限界・要確認: 沈黙16日の理由は履歴から特定できないため決めつけていません。取締役会「10月、9月前倒し」は口頭伝聞で未確定のため締切として断定していません。確度40%・クローズ日9/30はレコードの値をそのまま転記し、沈黙を根拠に更新していません。
カスタマイズのヒント
- 商材・単価で基準を変える: 高単価で商談期間が長い案件は沈黙10日でも正常なことがあります。「最終接触からN営業日」のNを商材のサイクルに合わせて渡すと、過検知が減ります。
- フェーズで重みを変える: 稟議・クロージング段階の沈黙はヒアリング段階より重い意味を持ちます。「後半フェーズの沈黙は停滞度を1段上げる」と基準に足すと、優先順位が実態に近づきます。
- チーム運用に広げる: 担当ごとにレコードを分けず、チーム全案件をまとめて入れると、マネージャー視点の横串チェックになります。出力の「担当」欄で振り分ければ、そのまま週次レビューの論点表として使えます。
よくある質問
沈黙している案件を「失注」と判定してくれますか?
しません。沈黙は多忙・社内調整・優先度低下など様々な理由があり、履歴だけでは特定できないためです。このプロンプトは「動きが止まっている」という事実の検知にとどめ、失注かどうかは決めつけません。判定の最終決定は人が行う前提です。
催促メールは自動で送られますか?
送られません。このプロンプトが行うのは検知と下書き作成までです。生成した文面は必ず人が確認・修正し、署名を入れてから送る前提です。また催促の下書きは、商談中・既存取引先など連絡の土俵がある相手にのみ作り、面識のない新規への無差別送信の文面は作りません。
効果はどのくらい上がりますか?
受注率が何%上がるといった数値は出していません。停滞検知の効果は運用の仕方や案件の性質に大きく左右され、断定できる根拠がないためです。このプロンプトの価値は「止まった案件に気づける状態を作る」ことにあります。
