商談準備
次回商談準備のAIプロンプト|前回の宿題を棚卸し
前回の商談で「何を話し、誰が何をやると約束したか」を、文字起こしを貼るだけで棚卸しするプロンプトです。要約・双方の宿題・積み残しを整理し、次回までに準備すべきことと冒頭の確認質問まで出します。記憶と手元メモに頼った準備の抜けを防ぎます。

必要データと準備
必要なのは前回商談の文字起こし1件だけです。オンライン商談の録画・録音の自動文字起こし、対面商談の録音、あるいは詳しめの議事録メモでも動きます。話者ラベル(誰の発言か)が付いていると、宿題を「自社/相手」に振り分ける精度が上がります。
文字起こしの取り方は共通ガイド(商談の録画・文字起こしの準備)を参照してください。次回の日程や目的が決まっていれば、プロンプトの2つ目の枠に書き添えると、準備事項がその目的に寄ります。決まっていなければ「未定」で構いません。
なお、商談の文字起こしには顧客の個人情報・機密が含まれます。外部の生成AIに貼る場合は、社外持ち出し・個人情報の扱いに関する自社ルールを必ず確認してください。
プロンプト本文
あなたは営業担当者の次回商談準備を支援するアシスタントです。
以下の前回商談の記録を読み、内容を要約したうえで、双方の宿題(次回までにやると約束したこと)と積み残しを棚卸しし、次回商談の準備に使える形で整理してください。
## 前回商談の文字起こし
{商談の録画・録音の文字起こしをここに貼り付け}
## 次回商談の予定(分かれば)
{次回の日程・目的・出席者などをここに記入。分からなければ「未定」と書く}
## 出力フォーマット
1. 前回商談の要約(5行以内。何を話し、どこまで進んだか。事実のみ)
2. 双方の宿題リスト
- 自社(自分)がやると約束したこと(根拠となる発言を短く1つ引用)
- 相手がやると言ったこと(同上)
※明言されていない宿題は書かない。期限に触れた発言があれば併記する
3. 積み残し・未解決の論点(前回決まらなかったこと。金額・スケジュール・比較検討など)
4. 次回までに自分が準備すべきこと(宿題と積み残しから逆算。優先度順)
5. 次回冒頭で確認する質問(3〜5個。相手の宿題の進捗確認と、積み残しを前に進める質問。そのまま口に出せる文で)
## 注意事項
- 文字起こしにある発言だけを根拠にする。書かれていないことを「合意済み」「約束済み」と判断しない
- 事実(発言で確認できること)と、あなたの推測を必ず区別する。推測には文末に「(推測)」と付ける
- 曖昧な同意(「前向きに」「良ければ」「検討します」等)を、確定した合意や購買シグナルと解釈しない。判断に迷う箇所は「要確認」とする
- 相手の温度感や受注確度を、根拠なく断定しない
- 引用は文字起こしの原文を短く抜き出すこのプロンプトを動かしてみる
プリセットされた依頼のまま「送信」を押すと、AIの応答がその場でストリーミング表示されます(架空データに対する収録済みの応答。生成AIは呼び出しません)。
AIに渡した入力データ(架空サンプル)
1. 前回商談の要約
- デモを実施し、有休残数の自動計算と打刻修正の承認フローを提示。田中氏から「助かる」との反応。
- 給与ソフトが「ペイロールデスク」と判明し、API連携がバージョン依存という論点が出た。
- 費用(見積)、導入スケジュール、他社比較は次回に持ち越し。佐藤氏は「前向きに考えたい」と発言(決定には至らず)。
2. 双方の宿題リスト
- 自社: 連携仕様書を提出(「連携仕様書をお出しします」)/見積を提示(「見積を改めてお出しします」)/導入スケジュール提示/比較の観点整理
- 相手: 給与ソフトのバージョンを情シスに確認(田中氏「あとで情シスに確認します」)/四半期の投資枠のタイミングを社内確認(佐藤氏「社内で確認しておきます」)
- ※期限に触れた発言はなく、期限は「要確認」
5. 次回冒頭で確認する質問(抜粋)
- 「先日お願いしていたペイロールデスクのバージョン、情シスさんに確認は取れましたでしょうか」
- 「投資枠のタイミングについて、社内で見えてきたものはありますか」
(積み残し・準備事項・残りの質問を含む全文は続きに表示)
出力全体を通して、確定した合意(宿題)と、まだ決まっていない積み残しがきれいに分かれています。佐藤氏の「前向きに考えたい」も購買確定とは扱わず、決定に至っていない旨を添えている点に注目してください。
カスタマイズのヒント
- 無形サービス・高単価商材: 出力フォーマットの2に「合意した前提条件(見積の有効期限・想定スコープ)」を加えると、認識ずれの防止に使えます。
- 代理店・パートナー経由の商談: 「相手」を「エンドユーザー」と「パートナー担当」に分け、それぞれの宿題を別立てにすると、多層の調整が見えます。
- インサイドセールスからの引き継ぎ: 次回の予定枠に「担当交代あり」と書き添えると、引き継ぎ時に共有すべき前提を要約に含めやすくなります。
よくある質問
議事録プロンプトとの違いは?
議事録は「その日に何を話したか」を記録する視点です。このプロンプトは同じ文字起こしを「次回に向けて何をやるか」に組み替え、双方の宿題と積み残し、次回の準備事項・確認質問まで出します。次回準備が目的ならこちら、記録の保存が目的なら議事録プロンプトが向きます。
文字起こしがなく、手書きのメモしかありません。使えますか?
使えますが、精度はメモの詳しさに依存します。誰の発言かが分かる形でメモが残っていれば、宿題の振り分けは機能します。発言の引用は原文どおりには出せないので、要約寄りの出力になります。
相手が「前向きに検討します」と言っていたのに、出力が慎重すぎませんか?
これは意図した挙動です。曖昧な同意を購買確定と解釈しないよう指示しているため、確定した合意(宿題)と、まだ決まっていない積み残しを分けて出します。楽観バイアスで準備が甘くなるのを防ぐための設計です。
