商談本番
懸念タイプ別(価格・不安)の切り返しトークを作る
「価格が高い」「今のままでいい」「導入が不安」。商談で出た懸念を貼るだけで、まず懸念のタイプを見きわめ、そのまま口に出せる切り返しトークを作る反論処理プロンプトです。値引きに逃げず、社内資料の事実だけを根拠に、相手を否定しない返し方を下書きします。

必要データと準備
外部データの連携は不要です。用意するのは社内資料だけです。
- 相手が言った懸念(できるだけ言われたままの言葉で。要約せず生のセリフで)
- 自社の事実(サービス概要・価格・強み・できないこと/制約・連携の対応範囲)。ここは社内資料から、確認できる事実だけを抜き出します
- 商談の状況(相手企業・規模・窓口・現場のキーパーソン・決裁の流れ・分かっている課題)
返しの質は「自社の事実」の精度でほぼ決まります。曖昧な事実を入れると曖昧な返ししか出ません。価格表・機能一覧・連携対応表など、根拠になる資料を手元に置いてから使ってください。
顧客名や商談メモなど実データを外部の生成AIに貼る場合は、社外持ち出し・個人情報の扱いに注意してください。社内で扱ってよい範囲か、匿名化が必要かを確認してから入力します。
プロンプト本文
あなたは営業担当者の反論処理を支援する、トークスクリプトのアシスタントです。
商談で相手から出た懸念・反論に対して、相手の気分を害さずに、そのまま口に出せる切り返しトークを作ってください。
まず懸念のタイプを見きわめ、タイプに合った返し方をします。
## 相手が言った懸念・反論
{相手が言ったことを、できるだけ言われたままの言葉で貼り付け。複数あれば1つずつ書く}
## 懸念のタイプ(分かれば)
{価格 / 導入・移行の不安 / 機能・他社比較 / 社内調整 のどれか。分からなければ「不明」と書く(こちらで分類します)}
## 自社の事実(社内資料から)
{返答の根拠になる事実だけを書く。強み/価格/できないこと・制約/連携できる範囲 など。数字や実績は社内資料で確認できるものだけ}
## 商談の状況
{相手企業・規模/窓口/現場のキーパーソン/決裁の流れ/分かっている課題。分かる範囲で}
## 出力フォーマット
懸念ごとに、次の形で出してください。
1. 懸念タイプの判定
- 「価格」「導入・移行の不安」「機能・他社比較」「社内調整」のどれか。そう判断した理由を1行で。
- タイプによって狙いを変える。価格なら「値引きでなく価値の再提示」、不安なら「リスクをどう小さくするかの実証」を軸にする。
2. 切り返しトーク(そのまま話せる話し言葉で。次の4要素の順で組む)
- ① 受け止め:相手の懸念を否定せず、いったん受け止める一言
- ② 事実で解消:自社の事実だけを使って懸念に答える(入力にない数字・実績は作らない)
- ③ 相手メリットへの言い換え:その事実が相手(窓口/現場)にどう効くか
- ④ 次に進める質問:会話を止めず、次の一歩に進めるための問いかけ
やわらかめ/ストレートめの2バリエーションを出す。
3. この切り返しで注意する点
- 事実として言い切ってはいけない箇所(未確認・要確認のもの)
- その場で答えず「持ち帰って確認します」にすべき箇所
## 注意事項
- 「自社の事実」に書かれていることだけを根拠にする。割引額・導入社数・連携可否など、入力にない数字や実績を作らない。
- 事実(社内資料で確認できること)と、あなたの推測を必ず区別する。推測には文末に「(推測)」と付ける。
- 確認が取れていないこと(連携の可否、値引き、納期など)は、言い切らずに「確認してご連絡します」と返す前提で書く。
- 競合を根拠なく貶めない。競合の弱点に触れるときは伝聞・一般論にとどめ、事実として断定しない。分からなければ「要確認」と書く。
- 相手の懸念を論破しない。受け止め(①)を飛ばさない。相手が「無理に売られた」と感じる表現は避ける。
- ここで作るのは下書き。社外で話す前に、事実が正しいかを人が最終確認する。このプロンプトを動かしてみる
プリセットされた依頼のまま「送信」を押すと、AIの応答がその場でストリーミング表示されます(架空データに対する収録済みの応答。生成AIは呼び出しません)。
AIに渡した入力データ(架空サンプル)
懸念A:「安いと機能が少ないんじゃないか、というのが不安」
1. 懸念タイプの判定
- タイプ:機能・他社比較(価格の顔をしているが、本音は「安い=価値が足りないのでは」という価値への疑い)。
- 狙い:値引きの話には乗らず、「中堅企業にとっては機能の多さよりフィットのしやすさが効く」という価値の再提示に寄せる。
2. 切り返しトーク(やわらかめ)
- ① 受け止め:「そうですよね、価格が抑えめだと『その分どこか削られているのでは』と気になりますよね。」
- ② 事実で解消:「私たちは機能を全部盛りにするより、中堅規模で本当に使う範囲に絞って、設定をシンプルにしている方針なんです。実際、御社が重視されている給与ソフトとのAPI連携は、標準で無償の範囲を広く取っています。」
- ③ 相手メリットへの言い換え:「その分、田中さんが月末に触る画面が増えず、設定に振り回されにくい。ここが200名規模の御社には効く部分だと思っています。」
- ④ 次に進める質問:「逆に、機能面で『これが無いと困る』という項目はありますか。そこが揃っているかを一緒に確認させてください。」
続きを見る(ストレートめ/注意点/懸念B)
2. 切り返しトーク(ストレートめ)
- 「安いから機能が少ない、というより『中堅で使う機能に絞ってシンプルにしている』という設計です。給与ソフト連携は標準で広くカバーしています。ただ正直に言うと、人事評価やタレントマネジメントの機能は持っていません。そこが要件に入るなら、はっきりお伝えしておきたいです。御社では、評価まわりは今回のスコープに入りますか。」
3. この切り返しで注意する点
- 「人事評価・タレマネ機能は持たない」は事実なので、隠さず先に開示する。ここを曖昧にすると後で不信につながる。
- 競合(大手労務SaaS)を「機能過多」「設定が重い」とこちらから断定しない。相手が比較で持ち出したときに「規模によって合う合わないがある」という一般論にとどめる。
- 「無償の範囲が広い」は事実だが、ペイロールデスクとの連携可否・範囲はバージョン確認待ち。「安い=連携も全部無償」と受け取られないよう、懸念Bと合わせて「バージョン確認後にご連絡」と留保する。
懸念B:「導入や切り替えのあいだ、田中の手間が増えるのが心配」
1. 懸念タイプの判定
- タイプ:導入・移行の不安(リスク)。買う価値ではなく「乗り換えの痛み」に対する不安。
- 狙い:値引きや機能では解消しない。リスクをどう小さくするか(伴走・段取り)の実証に寄せる。
2. 切り返しトーク(やわらかめ)
- ① 受け止め:「そこは一番大事なところですよね。今でも月末が詰まっている田中さんに、切り替えの負荷まで乗るのは避けたい、というのは全くその通りだと思います。」
- ② 事実で解消:「導入のときは専任の担当が付いて、初期設定や既存データの移し替えの段取りをこちらで一緒に進めます。田中さんに丸投げにはしません。」
- ③ 相手メリットへの言い換え:「むしろ狙いは、切り替え後に田中さんへの属人化を解くことです。月末の締めが一人に集中している状態を、仕組みで分散させたいと思っています。」
- ④ 次に進める質問:「切り替えで一番『これが大変そう』と感じられているのは、データ移行ですか、それとも運用ルールの作り直しの方ですか。重い方から段取りをお出しします。」
2. 切り返しトーク(ストレートめ)
- 「切り替えの手間は正直ゼロではありません。ただ、そこは専任担当が付いて段取りをこちらで持ちます。田中さんに作業が乗り切る形にはしません。導入にどれくらいかかるかは、御社の就業規則の複雑さ次第なので(推測)、そこを見せていただいたうえで、現実的なスケジュールをお出しします。」
3. この切り返しで注意する点
- 「手間がゼロ」「すぐ移行できる」とは言い切らない。移行の期間・工数は相手の就業規則やデータ量に依存するため、断定せず「確認してからスケジュールを出す」に留める。
- 「変則シフト・複雑な就業規則は設定に工数がかかる」は事実の制約。テクノアドバンスが該当するかは未確認なので、要確認として先に潰す。
- 「属人化を解く」は価値仮説であって実績数字ではない。「◯%削減」のような数値は入力に無いので出さない。
カスタマイズのヒント
- 業種で想定反論を差し替える:SaaSなら「連携」「乗り換え負荷」、製造なら「現場が使えるか」「稟議の重さ」、不動産なら「今の紙運用で回っている」など、業種ごとに出やすい懸念を「相手が言った懸念」に入れておくと、事前ロープレの台本として使えます。
- 相手役職で刺さり所を変える:現場担当が相手なら③のメリットを「日々の運用が楽になる」に、決裁者が相手なら「投資対効果・リスク低減」に寄せるよう、「商談の状況」でキーパーソンを明示します。
- フェーズで狙いを変える:初回接触なら深追いせず「持ち帰って確認」を厚めに、クロージング直前なら④の質問を意思決定を前に進める問いに寄せる、と指示を足せます。
よくある質問
商談中にリアルタイムで使えますか。
想定はしていません。反論への対応は商談中が最も難しく、その場でAIに頼るのは現実的ではありません。商談前に出やすい懸念を入れて返しの型を用意しておく、または商談後に「今日詰まった反論」を入れて次回に備える、という事前・事後の使い方を想定しています。
値引きを提示するトークは作れますか。
あえて値引きに寄せない設計にしています。価格の懸念は多くの場合「価値への疑い」なので、まず値引き以外の返し方(価値の再提示)を出します。割引額のような数字は入力に無い限りAIが作らないため、実際の値引き条件は社内の承認フローで別途決めてください。
出てきたトークをそのまま読めば大丈夫ですか。
下書きとして使ってください。事実(価格・連携・制約)が最新か、未確認のことを言い切っていないかを人が確認してから話すのが前提です。特に数字と連携可否は要チェックです。
